エクセルで多層膜干渉!!

エクセルで多層膜干渉スペクトルを計算するファイルを作ってみました。
'07 8/24にP偏光の計算に対応しました。(エクセルの中のシートが増えています。)


薄膜干渉の式を繰り返し用いて、多層膜干渉スペクトルを計算しています。
今のところ、屈折率は実数に限定してあります。(吸収のある材質は不可)
また屈折率の波長分散は考慮されていません。
 市販の薄膜干渉計算ソフトは高価で買う余裕はないけれども、
ちょっとだけ試しに計算してみたいという人向けです。

研究会世話人はエクセル初心者です。改善の余地は沢山あると思います。


計算原理はこちら。(PDFファイルです)

以下がエクセルの計算ファイルです。
上のほうにパラメータを設定するセルがあります。ピンク色のセルです。
設定するのは、各層の屈折率と厚さ(nm単位)、入射層と一番下側の層の屈折率です。

薄膜干渉
3層多層膜干渉
5層の多層膜干渉
7層の多層膜干渉
11層の多層膜干渉
層の数を変化させたい場合は、コラムを足すなりして対応可能です。

注意
ファイル中では複素数を扱う関数を使用するので、
エクセルのメニューバーで、ツール→アドインから、分析ツールのチェックボックスをマークしてください


以下は実際に計算した例です。7層の場合です。屈折率1.5の層が4層あって、そのあいだに空気の層が3層ある場合。
入射層と一番下側の層も空気に設定してあります。



ファイルを使ってみて、ちょっとは役にたったという方、研究会世話人まで励ましのメールをください。
今後のモチベーションになります。