構造色は次に示すようないろいろな光学現象を使って作り出された色です。

 
薄膜干渉
薄い膜の表と裏とから反射された光は干渉して波長により強め合ったり弱め合ったりする
多層膜干渉
多層膜による干渉は特定の入射・反射方向に対し決まった波長の光だけ強く反射される
回折
光の波面が物質により妨げられると光は回折される。回折角は波長により異なる。
回折格子
規則的に並んだ物体によって、波長に依存した方向性のある光の回折を行う
光散乱
波長より微小な粒子による光の散乱は方向性はないが、振動数の4乗に比例して散乱強度が増す
Mie散乱
波長と同じ程度の粒子による光の散乱は波長と粒子サイズの比により方向性が異なる
異方性のある物質
偏光板で挟まれた物質が異方性(方向により屈折率が異なる)をもつと波長により偏光の回転角が異なることで色がつく
屈 折
物質の屈折率が波長によって違う(分散)ことにより波長の異なる光が屈折により分離する